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TREEFORTE Landscape Design

WORKS

海南nobinos

和歌山県海南市に旧海南市役所庁舎と隣接する燦々(さんさん)公園や海南市児童図書館などの跡地に建てられた市民交流施設、海南nobinos(かいなんのびのす)の植栽計画を担当。全国的な少子高齢化・人口減少が進む中にあって、中心市街地を訪れる機会の少ない小・中・高校生や大学生、市外住民が、海南nobinosを訪れる動機を見出せるよう、様々な想いや課題を抱きつつ、施設としては図書館機能、市民活動・生涯学習活動支援機能、子育て支援機能、カフェ、広場などを有し、市民にとって憩いや交流、学習と成長の場として長く親しみを持って使われることで「にぎわいの創出」にも貢献する思いが込められている。街中に現れた起伏はまるで丘のように大らかで、丘の上にその建物が据えられている。大きな丘はダイナミックに描かれたラインによって棚田状に整備され、個々のプラットフォームにさまざまな居場所が散りばめられている。

海南市は全国でも有名な家庭用品メーカーが集うエリアでタワシやホウキの原料になる「棕櫚(シュロ)」の産地でもある。ナンヨウスギ、ヒマラヤスギと並び、世界三大造園木に数えられる棕櫚と和歌山県は高野山でよく見られることから名付けられた「コウヤマキ(高野槙)」をシンボルツリーとし、広場には多様性を感じさせる様々な樹種の木を一本立ちにして植栽し、その周りを囲うようなカラフルなベンチが彩る。周辺には建物を手厚い緑で包み込むような高木からグランドカバーまでが植えられ、敷地の角地には交差点や歩道のあたりとして大径木を据えてアクセントをつけた。

将来、広場はこのまちに住まう人々と共に樹々が成長することで丘から森の風景へと遷移する。

海南nobinos https://kainan-nobinos.jp

概要

竣工年2020年
所在地和歌山県海南市
事業主海南市
建築設計株式会社 東畑建築事務所
ランドスケープデザインstgk inc.
撮影北山勝哉写真事務所(No 3,4)
撮影Nacása & Partners Inc.(No 1,2,5,6)

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