1950 年12 ⽉設⽴し現在10 学部19 学科、全学校⽣徒数で11,000⼈を擁する静岡県内最⼤規模の総合⼤学で、静岡県JR 草薙駅近くの⼯場跡地に、⼤学と短⼤部のキャンパスを新たに建設し、静岡県内に点在していたキャンパスを再編。⼤学５学部・⼤学院３研究科・短⼤部２学科で構成される学⽣数約4,000 ⼈規模の「常葉大学静岡草薙キャンパス」として計画されました。広大な敷地（約38,400㎡）に桜並⽊がキャンパスの⾵景を印象付ける外部空間には多様な活動を促す４つのテーマ「育」「食」「動」「知」のテラスを設け、1 階内部の⾷堂、図書館、アリーナなどの機能と連動しながら様々な使い⽅が可能になるよう⾝体性に即したファニチャーと組み合わせた場や各棟の間の2 階から４階に設けたステップテラスと⽴体的に連動しながら、学⽣の活動が地域に広がっていくような空間が生まれました。本計画の植栽計画では各エリアに機能的な緑と遠くまで見渡せる風景を借景に将来、大学内の緑と遠景の緑が周辺地域に密集している住宅や建物を隠して繋がるような「自然林」の創出を意識して計画しました。キャンパス内を大きな弧を描きながら春の訪れを祝うサクラ並木と各広場のアウトドアファニチャーに合わせて樹木を配置し、思い思いに憩い、活動する学生の居場所として夏は緑陰、冬は日向となるような落葉樹を中心に構成しました。その他、保育や食育を学ぶ教室の前にはエディブルな果樹を植えたり、将来、大学の歩みと共に樹木が成長することで手厚い緑に覆われた貫禄のあるキャンパス風景となるように校舎周辺には建物のボリュームに負けないバランスが保てる大径木を配置しました。