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TREEFORTE Landscape Design

WORKS

三井ガーデンホテル福岡祇園

福岡県は博多に竣工した「三井ガーデンホテル福岡祇園」の地上部および屋上大浴場周りの庭園デザイン、植栽計画を行いました。博多区祇園町では国指定重要無形民俗文化財にも指定されている祭り「博多祇園山笠」や献上柄が特徴の「博多織」など様々な文化が息づくまちです。植栽計画では博多らしさをコンセプトに植物の選定を行いました。

「博多の赤」

地上部の植栽は博多祇園山笠で町の総代が身につける手拭(てのごい)に使われる赤色と五色献上の赤色から街路樹は「博多の赤」を象徴するような赤い実のなる樹木を選定し、街並みの緑との連続感や祇園大通りの賑わいに寄与するような植栽としました。博多の景観と親和性のある樹木によって構成し、交差点に面する場所に赤い実がなり、五色献上の黄色を示すヤマモモをシンボルリーとして植え、他の緑地にナナミノキ、シイモチ、常緑ヤマボウシなど、赤い実のなる樹木を植えました。

「五色影花」

屋上は「五色影花」をコンセプトに博多織の五色献上を意味する五つの色を植物の花、葉、実のいづれかを使って表現しました。季節ごとに違った色味を楽しませてくれる植物を混植していくことにより、一年を通じて彩り豊かな植栽帯を演出しました。昼間は背景となる白い壁を前に一つ一つの植物の「五色」が浮き上がり、夜間はライティングによって姿かたちの違う植物の「影花」が壁面に描かれ、昼間とは違った色と影、水に反射した水面と合い重なる幻想的な雰囲気を壁を背景にして魅せられるようにしました。

「暦の庭」

都市の喧騒から離れた屋上の大浴場で湯船に浸かりながら眺めていたくなるような「暦の庭」を計画しました。紅葉の時期には福岡らしい「赤」を表現する色に染まり、背面の壁と空の青とのコントラストで魅せる象徴的な樹形のイロハモミジを植えました。その足元には覆いかぶさるイロハモミジの葉や空、太陽、月、星などを映し出す鏡面仕上の石を敷き、暦の移ろいを視覚的に感じられるようにしました。

三井ガーデンホテル福岡祇園 https://www.gardenhotels.co.jp/fukuoka-gion

概要

竣工年2019年
所在地福岡県福岡市博多区
事業主三井不動産
建築設計三井住友建設
内装設計三井デザインテック
ランドスケープデザインstgk

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